2016/08/20

とにかくたくさんの文章を書く、それが上手な文章が書けるようになるための一番の近道だ。
というのが常識だし、私もそう思ってきた。
ところがどっこい読むだけで上手くなるときた。
実用分にはセオリーがある。
セオリーを意識すれば文章を書かなくても、読みやすい文章、わかりやすい文章を身につけられる。
要は空手に型があるように、マラソンにフォームがあるように、読み易く、わかりやすい文章にはセオリーがある。
まずは見てそれを覚えようということだ。
そのセオリーがどのようなものかというと
リーダーとしての文を小段落の先頭に置き、フォロワーとしての文をその後に続ける。
文章を構成する文には二種類ある
「リーダー(牽引役)としての文」
小段落全体で何を言いたいのかを要約していたり、小段落で言いたい内容の前振り役を務めていたりする文。小段落を代表する文。
「フォロワー(付き従う者)としての文」
それ(リーダー)を証明したり補足したり説明したりする文。
・ルール
リーダーとしての文を小段落の先頭に置き、フォロワーとしての文をその後に続ける。
実際に上記のルールーに従って書かれた文章とそうでない文章が載せられているが、読んでみると確かに一目瞭然。
ルールに従って書かれている文章の方が頭にすーっと入ってくる。
こういう風に良い例と悪い例の両方がちゃんと書かれていると初心者としては分かり易い。
まずは文章を読む時にリーダー文を意識して読むこと、これが第一歩かな。
他にも「▽(逆三角)を意識する」などナルホドと思わせられるセオリー・ルールがいくつか載せられています。
(不器用な私は一気にいくつも出来ないので、リーダー文からコツコツ身につけていきます)
タイトルは少し大げさな気もしますが本書に書かれているセオリーを先に身につけてしまった方が、何も知らずにいきなり組み手をしたりフルマラソンを走るよりも試合運びもスムーズにいくし、早くゴールへたどり着けると思います。
セオリーが身に付くまで繰り返し読みたい1冊。