2016/08/20

※2008年11月3日に旧ブログサイトにアップした記事です。
人生初のフルマラソンで非常に貴重な体験だったので、こちらのサイトに持ってきました。
いやぁ、もう7年ほど前になるのか、感慨深い。
この頃はまだそんなにマラソンブームではなかったと記憶してます。
村上春樹の(走ることについて語るときに僕の語ること (文春文庫))を読んで、ふと「フル走って見ようかな」と思い立ったのです。
それから7年、途中少し休んだとは言え、僕は今も走り続けてる。
11月2日に第12回大阪・淀川市民マラソンに参加してきましたエントリーしたのは9月。
この日があったからこそ9月以降は本当に走りこんだ。
参加カテゴリーは
フル 男子の部。
人生初のマラソン大会で初のフルマラソン。
まさか僕の人生でフルマラソンを走る日がやってくるなんて思いもよらなかった。
文句のつけようがないくらいの素晴らしい天気。
雨が降らなくて本当に良かった。
スタートは9時。
7時30分くらいに到着し受付を済ませ、ちょっと体操したり長いトイレの行列にならんだりしてる間にあっというまにスタート15分前になる。
初のマラソン大会だったけど不思議と緊張感はなく、むしろ「やってやるぞ」という気持ちの方が大きかった。
「フルに参加する人はスタート地点に集まって下さい」と、アナウンスがあり4時間台というプラカードを持った人のところへ並ぶ。
そしていざスタート。
スタートのゲートをくぐるまでおよそ2分くらいかかる。
前半で飛ばしすぎないよう気をつけながら走り始めるが、周りが遅いのか自分が飛ばし過ぎなのかどんどん追い抜く。
出だしは快調。
しかしちょっと失敗だったのはNike+のボイス設定がなぜかマイルに設定されていたこと。
「1マイル通過」と言われたけど1マイルが何キロなのか全く分からない。
(ちなみに後で調べましたけど、1マイル約1,609キロだそうです)
あっというまに5キロの給水ポイントに到着し、ここで水を受け取る。
この後も給水ポイントは全て利用した。
この後もずっと快調に走り続け、ハーフを折り返すまでおよそ100人くらいは抜いたと思う。
ハーフ時点でのタイムは1時間50分くらい。
いける。
このペースなら4時間きれると確信した。
この時点では・・。
ハーフを折り返してもしばらくは快調に走り30キロくらいまではそのままのペースで走れた。
この時点で2時間50分くらい。
いよいよ残り10キロちょっとになり、いつも通りキロ6分ペースでいけば4時間をきれるところまでもってこれた。
しかし、30キロの給水ポイントで少し速度をゆるめた瞬間右足の太ももの裏が痙攣し始めた。
僕の鈍脚そして貧脚が悲鳴をあげはじめた。
地獄の始まりだ。
その場で止まり屈伸したりして痙攣した箇所を伸ばし、ゆっくりと走り始める。
よく本でも書いていたし、実際フルマラソンを走った人からも聞いていたけどやっと意味がわかった。
30キロ以降が大変なんだって。
いちど止まると今までの疲れがどっと押し寄せてくる。
走っては止まり、足をのばしてまた走るしばらくそういうことを繰り返しながら進んでいたけど、やがて歩くのが精いっぱいになる。
35キロ以降は1キロ1キロが途方もなく長い。
いつ倒れてもおかしくないくらいフラフラしながら進んでいくが、やがて吐き気もしてきてここにきてゴールにたどり着けるのか不安になる。
全てが空っぽになった感じ。
これがハンガーノックというものなのだろうか。
夏に自転車で熱中症になった時に症状は似てたから、もしかすると熱中症なのかもしれない。
この辺からは抜かれたい放題。
序盤に抜いた人全ての人に追い抜かれた感じだ。
最後の方で大幅に順位を落としながらもなんとかゴールまで辿り着いた。
手元のストップウォッチでは4時間23分50秒。
感動というよりは安堵の気持ちで一杯だった。
ゴール後参加賞を受け取り、その場に倒れこみ、30分くらいは全く動くことができなかった。
その後少し回復したら、ふらつきながら名物の淀川汁をもらいにいく。
淀川汁。凄い名前だが、とてもおいしかった。
これで大分生き返った。
その後即日発行の完走症をもらいにいく。
完走賞での正式記録は
4時間25分30秒。
手元のストップウォッチと2分程の誤差があるけど、これはスタートゲートをくぐるまでの時間が含まれている為か、ストップウォッチが狂っていたのかどちらかだろう。
順位は800番台の最初の方。
定員は3000人だからまぁまぁの順位か。
今回のレースで本当に色んなことを学んだ。
30キロ以降は全くといって良いほど別世界だった。
ここを乗り越えられる脚をつくらなければならない。
空っぽになるのを防がないといけない。
課題はいろいろある、トレーニング方法も少し考えなければ。
ちなみに今回のレースのNIke+のデータはこんな感じ。
結構ずれちゃってます。
3キロ程足りてないし。
最後の方はほんとぐだぐだだったけど、初マラソン大会は凄く楽しかったです。
一人夜中に黙々と走ってるのとは違っていろいろな刺激がある。
もうすぐ東京マラソンの結果が発表される。
応募人数が凄いことになってたから、当選は難しいかもしれないけど当選したらそれに向けてまた頑張ろう。
フルマラソンを走ってみようと思わせてくれた1冊。バイブルです。
トレーニング本ではこれが一番分かり易くて参考になった。この頃は金さん今ほど有名じゃなかったよね。